元三大師堂

    元三大師堂

    本尊 元三大師

    本尊 元三大師(角大師)正式名、慈恵大師良源、第十八代天台座主で、正月三日に入寂し元三大師と呼ばれるようになった日本のおみくじの創始者であり、角大師は厄災を祓う護符です。世に疫病が流れ、法力をもって疫病神を退散させたのでした。鏡の前で静かに観念三昧に入られました。すると不思議なことに、骨ばかりの恐ろしい鬼の姿になりました。降魔となったお大師様の姿を弟子が描き写し、その絵を版木に彫りおこし、お札を刷って、お大師様自らが開眼の加持をされました。「この札を人々に配布して戸口に貼り付けるようにすれば、邪魔は近づかず、疫病はもとより一切の厄災から逃れられるであろう」と弟子たちに示されました。これ以来、元三大師ゆかりの寺院では、このお札を「角大師(つのだいし)」と称して、毎年の新年に新しいお札を玄関や家の戸口に貼ることで、病気はもとよりあらゆる厄災から逃れられる護符として人々に頒けられています。

    群馬県 天台宗 遍照寺